folk school(フォークスクール)とは?
伝統な生活様式を継承させる学校です。
「folk school(日本語では民の学校。以下、フォークスクール)」の始まりは1844年のデンマーク。田舎で暮らす若者が生活の面白さや技術を身につけるための学校でした。
「フォークスクール」はデンマークから北欧、ドイツ、フランスに広がり、1925年にアメリカに渡った後、時の流れとともに、若者に限らず都市部の人々が昔の暮らしの知恵や手仕事の技術を昔の環境で実践できる文化継承の場や体験施設のような形で広まっていきました。このアメリカ版「フォークスクール」として日本で初めて開校したのが「KAMO FOLK SCHOOL」です。
「加茂」であること
「KAMO FOLK SCHOOL」の拠点となるのは千葉県市原市の旧加茂村(通称「加茂地区」)。首都圏から車で約1〜2時間ほどの千葉県中央エリアに位置します。
白鳳2年(673年)から記録がある高滝神社を含む加茂地区は小高い山々に囲まれ、自然豊かなこの地には猿・キョン・キジなどの野生動物も生息し、失われつつある里山の姿が今も残っており、東京にもっとも近い里山とも言われています。
古来から今日までこの地域の住民は自然と調和をしながら、昔から受け継がれている生活の術(すべ)や知恵を生かして生活をしています。かつては最寄りの商店まで歩いて半日かかったこの地域の暮らしは自給自足に近く、低炭素なもので、春夏秋冬の自然サイクルと共に暮らしてきました。近代化の波はここまで来ていますが、加茂地区の暮らしは今でも昔の暮らしと繋がっています。
「知恵や技術といった“生きた知識”を、“実際に行われている場所”で学ぶことができる加茂地区こそフォークスクールにふさわしい場所である」。このような想いで1350年以上続く文化と知恵を将来に継承したく、フォークスクールをこの地に創設いたしました。
日本古来の低炭素暮しを伝える限界集落の学校
失われつつある農的生活や技能・民芸・伝統行事や料理など、日本古来の低炭素だった農村の暮らしを体験し、人と繋がり、知恵を知ることによって、受け継がれてきた”生きた知識”を次の世代へ繋いでいく役割を、KAMO FOLK SCHOOLが担っていきます。